研究者は、症例などから「治療不可能」と評された、きわめて高い自己顕示欲を持つ人間だけを抽出してみた。
 その結果は、衝撃的なものだった。
 犯罪心理学でサイコパスに分類されるような場合、その遺伝率は81%で、環境の影響は2割弱しかなかった。しかもその状態は、協調性ではなく自己顕示欲のような「空想癖」の影響とされた。