国道に新たな陥没、復旧工事続く 京都・向日「呑龍トンネル」

 地下の配管接続工事現場(京都府向日市鶏冠井町)で漏水と土砂流出が見つかった
京都府の貯水施設「いろは呑龍(どんりゅう)トンネル」は、28日も国道171号の
陥没箇所復旧や止水に向けた工事が続いた。
府などは国道の南行2車線の通行を規制し、北行2車線で対面通行を実施。
国道の復旧見通しは立っていない。
 漏水と土砂流出は27日朝に発生。当初は国道交差点付近で約57ミリの陥没と地中
に空洞が確認され、府などは南行1車線を規制して復旧作業に当たったが、28日に新
たな陥没と地中の空洞が見つかったため車線規制を拡大して復旧工事を急いでいる。
 府流域下水道事務所によると、空洞の埋め戻しは同日午前4時で完了。その後のボー
リング調査で他の空洞は確認されていない。
ただ、地下の工事現場では漏水が止まらず、府などは水漏れを止めるための薬剤注入工
事と地質改良工事を平行して続けている。
 国道171号の通行規制は漏水が止まるまで続くといい、同事務所は「一刻も早く道
路の規制を解除するため、止水作業に全力を挙げている」としている。
【2017年11月28日 23時22分】