兵庫県川西市の本荘重弘副市長(60)からセクハラを受けたとして、20代の女性職
員が9月上旬から療養休暇を取っていることが3日、同市への取材で分かった。
本荘副市長も体調不良を理由に10月23日から出勤していないという。
 市によると、9月1日夜、本荘副市長と女性、男性職員2人の計4人が、仕事の打ち
上げとして大阪府内で飲み会を開催。
2次会のカラオケ店で本荘副市長が女性とデュエットした際、肩に手を回したり、手を
握ったりしたという。
 この3日後、女性が市職員課に「退職したい」と申し出。同課が事情を尋ねたとこ
ろ、本荘副市長からセクハラを受けたことを明かしたという。
同課は同席していた男性職員2人からも聴き取り、うち1人がセクハラ行為があった
ことを認めた。女性は精神的にショックを受けているという。
 本荘副市長は同課の調べに対し「肩に手を回したが、手を握った記憶はない。
セクハラのつもりはなかったが、(女性が)休んでしまっていることは申し訳ない」
と話しているという。
 同市の大塩民生市長は「当時の状況を把握したうえで、対応を考えたい」とコメン
トを出した。
 本荘副市長は1979年に入庁。政策室長や企画財政部長、総合政策部長などを経
て、2014年12月から現職。(初鹿野俊)