北九州市の非常勤職員だった女性が上司のパワハラなどが原因で自殺し、
更に「非常勤」を理由に労災認定の請求が認められなかったとして、
両親が市に遺族補償を求める訴えを起こしました。
訴状によりますと戸畑区役所の非常勤職員だった森下佳奈さん(当時27)は、
2012年、職場の上司から長時間叱責されるなどの嫌がらせを受け、翌年うつ病と
診断され退職に追い込まれたとしています。森下さんは2015年5月に自殺しました。
両親は労災として遺族補償を請求しましたが北九州市から「非常勤職員の請求は条例
で認められていない」と門前払いされたと主張しています。両親は遺族補償など合わせて
約1370万円を支払うよう求めていますが、市は「訴状が届いていないのでコメントは差し控
える」としています。