http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/446642.html
逮捕の静岡県危機情報課長 14、15年度無免許で湖西市長送迎
(2018/1/16 07:30)
浜松市の市道で乗用車を無免許運転したなどとして道交法違反の疑いで浜北署に現行犯逮捕された
静岡県危機情報課長の男(54)が、湖西市危機管理監を務めていた2014、15の両年度に複数回、
無免許で公用車を運転していたとみられることが15日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、容疑者は同市と湖西署などが合同して主要駅前で行う交通安全運動の街頭活動の
際に、自らの運転で三上元前市長らを送迎していたという。
容疑者は同市着任後の14年度途中に免許を失効したとみられる。市役所から比較的近い場所に住
居を貸与され、通勤には自転車を使っていた。このため免許の有効期限などの確認を市から厳格に
受けていなかった可能性もある。
同市では2016年6月に市立中教諭が無免許で乗用車を運転し、自転車の高校生をはねた疑いで
逮捕されたことを受け、市職員は全員、所属課の課長から免許証の現物確認を受けている。

■毎年度の免許確認 容疑者、虚偽の報告
静岡県危機情報課長が14日に道交法違反の疑いで浜北署に現行犯逮捕された事件を受け、県は
15日、交通規範順守の徹底を全職員に通知した。1月中をめどに各所属で免許証の現物を確認し、
人事課に報告することも求めた。
県人事課は毎年度当初に免許証の名義と種別、有効期限を所属ごとに確認し、一覧にして提出させ
ていた。しかし、容疑者は免許が失効していた16、17年度当初の2回にわたり、有効期限内である
ように担当者に虚偽の報告をし、発覚を免れていたという。
県は今回、免許証の偽造や虚偽報告を防ぐために担当者が免許証の現物を確認するよう指示。こ
れまで部長職など公用車を運転しない職員については確認を求めていなかったが、逮捕が休日の
運転だったことを踏まえ、全職員を対象にした。