2004年の国立大学法人化以降、U種(一般職・大卒程度)、V種(一般職・高卒程度)の
国立大学等からの転籍が極端に減っている。これでは、ノンキャリアの主たる供給源は
本省直接採用になってしまう。転任、転籍で来たノンキャリアは特定の部局に属し、
そこで専門知識や経験を積んで技能、見識を磨く。だからこそ、その分野のエキスパート
として、嶋貫和男さんのように事務処理に能力を発揮できた。ところが今のノンキャリアは
様々な部署を定期的に異動しているから、専門性に乏しい。これでは、文部省時代以来の
「ノンキャリア一流」の力を減じてしまう。嶋貫さんのような頼れる存在がいなくなって
しまうことにならないか?