【社会】明らかになってきたのは、まるで毛細血管のように官僚の天下り先が張り巡らされている実態
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明らかになってきたのは、まるで毛細血管のように官僚の天下り先が張り巡らされている実態だ。
投資顧問会社AIJが預かっていた二千億円近い企業年金資産が消えた問題は、厚生年金基金に
大量に天下りしていた旧社会保険庁のOB人脈が背景に浮き上がってきた▼厚生労働省によると、
二〇〇九年当時、六百十四の厚年基金があり、三分の二近くの三百九十九基金の理事などに
六百四十六人の社保庁OBなどが天下っていた。資金運用の素人たちに「指定席」が
数多く用意されていたのだ▼OBの一人は、AIJの実績拡大に深くかかわっていた。

かつての社保庁人脈を通じ、高い利回りをうたうAIJの運用委託を勧め、被害を拡大させた。
構造的な天下りによる「人災」と言ったら、言い過ぎだろうか▼政府はきのう、一三年度の
国家公務員の新規採用数を政権交代前の〇九年度と比べ、四割削減する方針を決めた。
消費税率を上げる前に、行政改革に取り組む政府の姿勢をアピールする狙いだろう
▼ここでも犠牲になるのは若い人たちである。就職氷河期が続く中、国家公務員は一層の
「狭き門」になる。パフォーマンスの陰で多くの学生が泣いている▼基金の運用に失敗しても、
天下り官僚は公務員の共済年金から年金を受け取る。恵まれた老後ではないか。学生を
苦しめる前に、政府にはやるべきことがある。

*+*+ 東京新聞 +*+*
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