兵庫県姫路市が発注した橋の補修工事の入札で、業者側に情報を漏らし、現金１００万円を受け取ったとして、加重収賄罪などに問われた元市建設局長の後藤竜一被告（６０）の判決が２４日、神戸地裁であった。
長井秀典裁判長は「公務員への信頼を害し、強い非難に値する」と述べ、懲役２年６カ月執行猶予４年（求刑懲役２年６カ月）を言い渡した。
また、この事件で贈賄罪などに問われた元建設会社員、青田章雄被告（７３）は懲役２年執行猶予４年、追徴金１００万円（求刑懲役２年、追徴金１００万円）とした。
判決によると、後藤被告は２０１４年１１月と１５年５月にあった姫路市発注の橋の補修工事の一般競争入札で、非公表の設計価格を青田被告に伝え、計１００万円の謝礼を受け取った。
後藤被告は逮捕前、全額を青田被告に返却した。

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