公務員は出世競争が厳しいです。47歳で参事に昇進できる人はほとんどいません。
 会社と違って公務員の世界では、課長は1つの課に1人だけです。 参事になれる人数も決まっています。出世争いに勝てた人だけが昇進できるのです。
 大阪府職員の場合、課長補佐まではスムーズに6年ごとに昇進します。 出世競争が厳しくなるのは課長補佐になってからです。 まず、参事争いで1位になれないと、47歳で参事にはなれません。
 参事争いで1位になれなかった人も、最終的には50代で参事に昇進することができます。 しかし、50代で参事になった人は、もうそれ以上昇進しません。
 課長の席は、47歳で参事になった人たちで争います。 課長争いに負けた人も50代後半で課長になることができますが、 次長に昇進することはありません。
 つまり、大阪府職員のほとんどが50代になるまで課長補佐として年収600〜700万円台で過ごし、 最後に参事になり、年収800万円を経験して公務員人生を終えるのです。
 私企業ではだいたいの社員が30代後半〜40代で課長になり、年収800〜900万円をもらうのに対し、 大阪府職員の場合は年収800万円をもらえるのは公務員生活の最後だけという厳しい事情があります。