県衛生薬務課の30代の女性職員が12日深夜、酒を飲んで乗用車を運転して物損事故を起こし、韮崎署に道交法違反(酒気帯び)容疑で摘発されたことが13日分かった。県は同日発表し、謝罪した。

 県や同署によると、女性職員は12日午後11時半ごろ、甲斐市竜地の市道で乗用車を運転中、道路左側のフェンスに衝突。通りがかりの人が通報し、駆けつけた警察官の検知で基準を上回る濃度のアルコールが検出された。

 同署は逮捕せず任意で調べている。「逃走や証拠隠滅の恐れがなかった」などとしている。

 県によると、女性職員は12日夕に退庁後、午後9時ごろまで甲州市内で友人3人とワインを飲酒。電車で甲府市内に戻り、チューハイを飲んだとしている。その後、自分の車で帰宅する途中、事故を起こしたという。

 本人が13日朝、上司に報告。「早く帰宅したくて、運転代行を呼ばなかった」と話しているという。

 県は幹部に、全職員への飲酒運転禁止の徹底を指示。後藤斎知事は「飲酒運転の根絶を再三再四、注意してきた。信じがたく誠に遺憾。県民に深くおわびする。事実確認後に厳正に対処する」とコメントした。