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反省の色は全くなしだ。6月30日に安倍首相や各大臣に夏のボーナスが支給された。
「漏れた年金」問題で「責任を感じる」と語った塩崎恭久厚労相は、シレッと294万円を受給。
「政府として責任を感じる」と言った安倍首相も約353万円を、菅官房長官も294万円を受け取っていた。

 そもそも「漏れた年金」問題では、年間100億円もの費用が発生するといわれている。
その財源は年金保険料か、税金で賄うことが濃厚だ。まずはトップが身銭を切って
国民に謝罪をするのがスジだが、そのつもりはないようだ。
 1日の厚生労働委員会で、民主党の山井和則衆院議員に
「ボーナスは返納しないのか」と追及されると、
塩崎大臣は「(不正アクセス事案)検証委員会の報告を受けて、決めたい」と話すのみ。
安倍首相や菅長官についても、内閣官房は「委員会の検証結果を踏まえて検討する」と答えたから、ホトホトあきれる。

 すでに、年金機構の水島藤一郎理事長ら常勤役員10人への賞与(総額1800万円)の支給は、保留が決定。
“部下”は潔くボーナスを返上したのに、その“上司”が何食わぬ顔で受け取った格好なのだ。
「消えた年金」問題の時には、当時の柳沢伯夫厚労相が「大変な心配と不安を与えた」として、
ボーナスを全額自主返納している。
「問題が発覚してからちょうど1カ月が経過しましたが、検証委が開かれたのはわずかに2回です。
その間、誰一人責任を取らず、原因究明がなされていない。
いつ検証結果が出るのか、そのメドすら厚労省は答えません。
10月には内閣改造があるという話もある。そこまで、検証委が結論を引っ張ることも考えられます。
結局、塩崎厚労相らのボーナスの行方が、うやむやになる可能性は十分にあります」(山井和則議員)
 新幹線で焼身自殺した男は「年金が少ない」と話していたという。また、変な老人が現れないか心配だ。