年金情報流出 厚労相「成り済まし被害なし」

 塩崎厚生労働大臣は、参議院厚生労働委員会で、年金情報が流出した人から寄せられた
住所や口座の変更届を確認した結果、すべて本人が届け出たもので、第三者による成り済ましの
被害はなかったと説明したうえで、引き続き被害の防止に万全を期す考えを示しました。

 年金情報の流出問題を受けて、日本年金機構は、最初に外部からの不正アクセスが確認された
5月8日から、本人確認の対策を強化した先月1日までの間に、個人情報が流出した人から
寄せられた住所や口座の変更届436件について、戸別訪問を行って、本人が届け出たものか
確認を進めてきました。

 これについて、塩崎厚生労働大臣は、2日の参議院厚生労働委員会で、戸別訪問を1日までに終え、
届け出がすべて本人によるもので、第三者による成り済ましの被害などはなかったことを確認したと
説明しました。

 そのうえで、塩崎大臣は「窓口での本人確認を今まで以上に徹底するとともに、郵送で住所の
変更手続きが取られた場合、住民基本台帳の情報を確認している」と述べ、引き続き、成り済ましの
被害の防止に万全を期す考えを示しました。

 一方、2日の委員会で、機構の水島理事長は、これまで27台としていたウイルスに感染した
パソコンの数について、調査の結果、31台だったことを明らかにしました。

NHK NEWS WEB 7月2日 17時16分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150702/k10010136241000.html