狡猾:ずるく悪賢いこと。

利己主義:社会や他人(国民)のことを考えず、自分の利益や快楽だけを追求する考え方。
       また、他人(国民)の迷惑を考えずわがまま勝手に振る舞うやり方。

公務員とは倒産による失業の心配がない職業であり、そういう安定職であるにも関わらず民間の平均よりも高いのはどう考えてもおかしい。
コメントには給料が減ると消費の原資が減ることにより経済が縮小するから望ましくないみたいなものもあったが、心情的には理解できなくもない。
しかし理想と現実は全く違う。
消費の原資である給料を増やせば景気が良くなって企業業績が上がって更に給料が上がる。こういうのは経済学の理論にもあるのかもしれないが、
もしそんなことをやれば民間なら破綻する。
昔のように給料が圧倒的に安かった時代ならば、他の先進国の賃金に追い抜くまでどんどんキャッチアップ的に上昇するかもしれないが、日本よりも
賃金の安い国がいっぱいできている状態で、誰でもできる単純労働者にまで給料を上げるのは不可能。むしろ発展途上国の賃金に合わせて低くなって
いくと考えるのが普通だ。
 
公務員にしても同様で、賃金の安い国が台頭してくれば労働集約型の産業は仕事を失う。今までは公共投資で一時しのぎをしてきて問題を先送りして
きたが、もはやそんな余裕もなくなっている。
余裕が無くなれば民間からの税収は落ち込む。落ち込めば公務員の収入なんてとても維持不可能なのに借金を重ねてまで今まで給料水準を維持しよう
としてきたのだ。
 
税収が減っているのに給料水準を維持するのは現実として不可能で、維持するのならそれに見合う税収が必要となる。最近の増税議論に反対が多いのは、
公務員が自分達の給料を維持したいからと思われてしまっているからだろう。
高齢化社会に突入しているのだから消費税の増税が不可避なのは確かだが、これでは国民は納得などできるはずもない。
まず自分の身を切ってから増税を頼むのが筋ってものだ。