竹の花が不吉だと思われる理由について

他の植物同様に、子孫繁栄のため花を咲かせる竹ですが、
その珍しさからか人々からは不気味に思われることもしばしば。
竹の花の評判が悪い理由は複数ありますので、1つずつ解説したいと思います。



1970年に日本のマダケが一気に無くなった

竹の開花現象の話題で盛り上がったのは最近のことではありません。
実は1970年代にも、マダケの花が一斉に咲いたというニュースが、大きく報じられていました。
それによって竹を生産・販売を生業にする業者が次々と悲鳴をこぼすようになり、
1部の人からすれば竹の花は景気に影響を及ぼす、負のイメージが付いたのかもしれません。


竹の花の実が害獣を増やす

モウソウチクの花はマダケよりも実がなりやすく、モウソウチクの花が咲いたあとは周囲にたくさんの実が転がり落ちます。
竹の花の実は栄養豊富なので、ネズミやイノシシなどの害獣をより大きく成長させて繁殖させてしまうのです。
その結果、近辺の農家は作物を食い荒されるなどの被害を被ることになります。
このサイクルもまた、竹の花に悪いイメージがついてしまう理由でしょう。


2008年の世界的不景気

2008年にも竹の花にまつわる騒動がありました。沖縄県や三重県などで相次ぐ竹の花の開花情報によって、
一時的に竹の花に注目が集まったのです。
そしてその数ヶ月後、リーマンショックが起こり世界的不景気におちいりました。
まるで竹の花の開花が悪兆を示したように捉えることができるので、
人々はますます竹の開花に敏感な反応をするようになったのかもしれません。


竹の花は120年に一度だけ咲く?謎に包まれた生態や現象を解説! | 暮らし〜の[クラシーノ]
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