甘くてねっとり「べにはるか」、韓国では「健康食品」で大ブーム
サンデー毎日(2018-04-22), 頁:31
https://www.zasshi.jp/pc/action.php?qmode=6&;qword=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E6%AF%8E%E6%97%A5&qpbdate=2018-04-22&qpage=2
「サツマイモの調査で10年ぶりに韓国各地を再訪しました。激しく様変わりしていて、2007年に私が開発した『べにはるか』が
全生産量の半分を占めていたのには驚きました」というのは、元九州沖縄農業研究センター所長で農業コンサルタントの山川理
さん(71)。隣国のサツマイモ事情はどう映ったのだろうか。
 韓国では10年前の作付面積が1万3000fでどん底だったが、現在は約2万fと増えている。4万fを割り込んで約3万7000fと
じり貧の日本とは対照的だ。
   …(中略)…
育成者としては名誉であり誇るべきことだが、「ライセンス料が日本に入ってこない。複雑な気持ちで、苦笑するしかありません
でした」と山川さん。
 だが怒りはない。それは「10年前から品種登録をすべきと権利保持者の農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)に言っ
てきたのに、手続きが煩瑣なこともあって怠ってきたために起きた結果だ。法的には責められない」と思うから。平昌五輪で話題
になった韓国産イチゴの場合も同様という。