西武線の路線存続を求め、小平市など4市長が合同意見表明
2013-03-30
http://www.town-t.com/article.php?i=333&;u=9263c846230483e6b735cce6acc28a7f

公共交通機関を採算だけで判断しないで――4市長が緊急で訴え

 株主から突きつけられた西武鉄道の不採算路線の廃止要求をめぐって、関連地域の各市長が立ち上がった。
昨日29日、小平の小林正則市長、東村山の渡部尚市長、国分寺の星野信夫市長、東大和の尾崎保夫市長の4市長が、合同で緊急の意見表明を行った。4市は「西武鉄道国分寺線・多摩湖線沿線連絡協議会」を新設し、今後も廃止反対の活動を行っていく。以下、表明の全文。


「西武ホールディングスに対するサーベラスの株式公開買付けに伴う提案に関する小平市・東村山市・国分寺市・東大和市の緊急意見表明」

 西武ホールディングスの筆頭株主である投資会社サーベラスが株式公開買付け(TOB)を実施するに当たり、西武鉄道の不採算とされる5路線の廃止などを求めていることが報道されております。
 この5路線には、小平市・東村山市・国分寺市の3市を通る国分寺線、東大和市を含め4市を通る多摩湖線、また東村山市・所沢市を通る山口線が含まれております。
また、国分寺線小川駅や多摩湖線八坂駅・武蔵大和駅につきましては、小平市・東村山市に隣接する東大和市の住民も利用しております。

 西武ホールディングスにおかれては、サーベラスの提案に対し反対を表明されたとのことでありますが、我々西武鉄道国分寺線・多摩湖線沿線連絡協議会を構成する4市といたしましても、
長年西武鉄道とともに発展し、今日の都市を形成したものであり、沿線住民の生命線として、これからも都心へのアクセスや沿線の観光の充実のため、西武鉄道の各路線は、欠かすことのできない公共交通機関として今後ますます充実・発展されることを期待しております。

 サーベラスは、アイデアの一つに過ぎず、提案も要求もしてこないとのことでありますが、公共性の高い鉄道事業に対し、こうした提案がなされること自体、大変遺憾なことと受け止めております。

 以上、我々4市は、鉄道路線の存続を強く求めるものであることを表明いたします。 平成25年3月29日