佐賀知事 「県議に働き掛けを」 玄海原発再開 九電メモ、
事実と一致部分も
2011年8月7日 01:56 カテゴリー:社会 九州 > 佐賀
 九州電力の玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働をめぐる
「やらせメール」問題で、九電幹部が作成した古川康・
佐賀県知事の発言メモの概要が6日、明らかになった。
「脱原発」を掲げる菅直人首相の存在が再稼働のリスクに
なるとの見方や、原発の緊急安全対策について国際原子力
機関(IAEA)に評価してもらうように国に求めている
ことなどを明記。メモ通りであれば中立を求められる知事
の政治姿勢が厳しく問われそうだ。
 古川知事は番組放送5日前の6月21日、当時の副社長ら
九電幹部と佐賀市の知事公舎で面談。その際の知事発言を、
同席した佐賀支店長(現・佐賀支社長)がメモで残していた。
メモは22日に九電社内にメール配信された直後、削除要請が
あったという。
 関係者によると、メモはA4判2枚で「古川知事の発言のみ
記載」として箇条書き。国にIAEAから国の緊急安全対策を
評価する談話を出してもらうよう進言したことや、原発再稼働
に向けた国側のリスクが菅首相とみているなどの記述があった。

=2011/08/07付 西日本新聞朝刊=