【米大統領選2020】 投票について拡散されたうわさを検証 2020年11月6日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-54835283
ウェブサイト・ポリティファクトによると、死去した父親と同じ名前、同じ住所だったことから、死人が投票したと間違えられたケースがあった。
ミシガン州当局はポリティファクトに、息子の票が誤って父親の票とされたと述べた。
この他にも、「死人投票」の主張はいくつか見つかる。ただほとんどのケースは、同じ名前の家族だったり、オンラインの有権者登録で自分のデータが見当たらない場合はダミーの生年月日を入力するよう指示されていたりしたことが、原因となっている。
死人が投票しているといううわさは、トランプ氏の息子ドナルド・ジュニア氏ら、影響力のある人たちも拡散した。
開票中に各地の選挙管理委員会が、開票済みの票数を一気に追加するのは通常のことだ。
しかし、この時点での集計結果に、なぜトランプ氏の票が増えていないのかを疑問視する声が、ソーシャルメディアで上がった。答えは簡単。入力エラーだ。このミスは後に訂正されている。
地図を作成した選挙監視ウエブサイト「Decision Desk」は、「州が作成して我々が取り込んだファイルに、単純なミスがあった(中略)州はミスに気づき、集計を更新した」と説明している。
登録有権者の人数は古いデータだ。11月1日時点の最新人数は、368万4726人だった。
今回の選挙でウィスコンシンの投票率は、以前よりかなり高くなっている。
同州は投票日当日の有権者登録を認めているため、実際の人数は11月1日の人数からさらに増えている可能性もある。
CNNによると、アリゾナ州マリコパ郡に集まった人たちは「シャーピーに関するソーシャルメディアの偽情報について叫んでいた」という。
しかし、「シャーピー」で記入しても無効票にはならないと、マリコオパ郡選管は説明している。
アリゾナ州のケイティー・ホッブス州務長官もツイッターで、投票所で本人が投票した票は「どのようなペンを使っていても(シャーピーでさえ)、集計します」と説明した。