米メディアによると、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏もウィキリークス関係者とやり取りしていたと判明している。メール流出直前に「クリントン氏に打撃となるだろう」とのメッセージを送信。流出を把握していた可能性を示唆した。モラー氏は流出に関連し、トランプ陣営とロシア政府の接触・連携の痕跡をさらに捜査しているとみられる。
ジュニア氏やトランプ氏の娘婿であるクシュナー上級顧問は16年6月、クリントン氏に不利な情報の提供を持ちかけたロシア人弁護士と面会した。弁護士は米国での裁判に関連して、ロシア検察に虚偽文書の作成を依頼できるほどロシア政府に近い人物だ。
トランプ陣営の選対委員長を務めたポール・マナフォート被告はGRUに近いロシア人政治コンサルタントに選挙データを提供した。米メディアによると、ロシアのプーチン大統領に近いロシア人富豪オレグ・デリパスカ氏に選挙情勢の説明をするために接触を試みていた。
捜査妨害の疑いでカギとなるのは、トランプ氏が17年5月に解任したコミー前FBI長官だ。コミー氏は初期段階のロシア疑惑の捜査を指揮した。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO40821560S9A200C1FF3000?s=2