彼によるものとされる掲示板への書き込みには京アニに思考盗聴されたとあります。仮に思考盗聴できるテクノロジーが存在したとして、
彼を思考盗聴するなら、
もっと偉大なクリエーターが思考盗聴の標的になるのは明らかです。

例えば尾田栄一郎の作品は魅力的なキャラクター、
緻密なストーリー、
ワクワクする展開など、才能の宝庫でしょう。

例えば、どこかの出版社で小説家を片っ端から思考盗聴した方が、
効率的に思えます。
世にヒット作を飛ばした実績がない青葉真司が、
思考盗聴を池井戸潤や東野圭吾より優先されるわけないのです。

しかし、そんなことが分からない人がいるということが現実なのです。
そういう人がとんでもない事件を起こしてしまったのです。

仮に本当に思考盗聴されたとして、
それを京アニの偉い人に訴えても、聞き入れてもらえないなら、
まずはパクられたという証拠を大々的に世間に示せばいいわけです。

アイウエオ700さんのように自分が受けた被害とやらを
ネットを使い大衆の目に晒せば良いわけです。
そして盗作が認められれば、示談金もらうなり、盗作をあばいたヒーローとして
名声を受けたり、実力を認めてもらうなりすればいいのです。
でもそういったことを全てすっ飛ばして、放火するという発想になることがおかしいのです。この犯人はすべてが見当違いなのです。

そして誰もがそういった思考になってしまう可能性があります。
この世で生きている以上、誰もが病気になる可能性はあるのです。

今でも青葉真司に対し、
ただの犯罪者を罵るような憎しみがあふれています。

精神疾患の人間に対して、世間の常識や、
社会の筋道からくる責任の論理を押し付けることが見当違いなのです。
なぜなら、そんなことを言っても理解できないからです。
『償って責任をとれ。』と言っても青葉は『俺は被害者だ』となるだけです。