被害者は善であり加害者は悪である。
一般的にはそう信じられており、揺るぎない人間性の確認や安心の担保でもあるだろう。
でも俺は思う。鬼親を製造してしまう今の社会構造こそに根深い原因が潜んでいると。

家庭の平和が、人間性を打ち崩していると小説に書いたのが太宰治である。
それは告白的リアルさで当時の時代の闇をえぐった。

彼が自殺したのは、本当に残念で、もしも今も生きてたら、
もっといいアドバイスやアイディアがをもらえたかも。

自分の親を殺す前に、自分が死ぬ選択を選んだ人だった。