尹大統領、訪米で「核使用」手続きへの韓国の参加を要求か
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登録:2023-03-09 06:13 修正:2023-03-09 07:36

核使用について

 米国を訪問中のキム・ソンハン国家安保室長は、来月26日(現地時間)に予定されている尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の米国国賓訪問を機に、「韓米同盟の対北朝鮮核抑止の実行力を質的に一層強化する案を積極的に模索する」と述べた。

 キム室長は7日、ワシントン特派員たちとの懇談会で、尹大統領訪米の中心議題についてこのように明らかにし、「米国の当局者たちは対北朝鮮拡大抑止へのコミットメントが堅固であることを改めて明確にし、現在行われている多様な戦略資産の展開と合同演習が米国の防衛公約に対して韓国国民が信頼する契機になることを期待している」と述べた。これについて韓国政府高官は、「米国の核使用企画や執行などの手続きに韓国の参加を制度化することを要求している」とし、「より効果的な(拡大抑止の)作動メカニズムを導き出すため、かなり綿密な協議が進められている」と明らかにした。

クアッドについて

 政府高官は韓米首脳会談の議題と関連し、韓国がクアッド(日米豪印4カ国枠組み)の作業部会に参加する可能性については、「クアッドに韓国はまだ入っていない状態だが、尹錫悦政権はインド太平洋戦略でクアッドの重要性を強調している」とし、「その延長線上で作業部会への参加を積極的に進めるべきではないかと考えている」と述べた。