トランプ大統領としては、朝鮮半島をアフガ二スタンのような泥沼状態にしたくないから、金正恩氏が「ビッグ・ディール」を受け入れて、北朝鮮が米国の忠犬になるのが一番望ましい。

 だから、第2回米朝会談で昼食会の中止というちゃぶ台返しをしながらも、金正恩氏が「イエス、ウィ・キャン」という返事をするまで気長に待っているのだ。

 ただ、オバマ政権の悪夢の8年間を含め、米国はこれまで北朝鮮に譲歩しすぎてきたとの共通認識を現政権は持っているから、「ビッグ・ディール」ができないのであれば「実力行使」の可能性はかなり高い。