2018年10月10日 / 10:58
アングル:ヘイリー米国連大使が退任へ、政治の表舞台に再登場は
https://jp.reuters.com/article/haley-future-idJPKCN1MK05X
ヘイリー氏(46歳)は、2020年の次期大統領選について再選を目指すトランプ氏に挑戦するこ
とも含め、出馬があるのではないかとの観測を否定した。しかしそれで次の選挙を巡るワシントン政
界の思惑が鳴りを潜めることはない。サウスカロライナ州知事として人気があった時代からヘイリー
氏を知る人々は、同氏が今、うらやましいほど引く手あまたの立場にあるとみている。大統領、
副大統領、もしくは上院議員の全てに可能性があるという。

サウスカロライナ州時代の側近は「ヘイリー氏が国連大使として残した実績は、自身の評価を上げ
ただけでなく、国連大使という職務の価値を高め、後任者の責任を重くした」と述べた。

実際、キニピアック大学が4月に行った世論調査ではヘイリー氏の仕事ぶりを評価する有権者は
全体の63%に達し、民主党員でも55%が肯定的な見方を示した。

ヘイリー氏は退任の理由に関して、しばらく休みたいという希望を述べた程度であまり明確にしてい
ない。辞表には民間への復帰が言及されているとはいえ、ずっと同氏の行動を見てきた人たちの中
では、彼女が公的な仕事からそれほど長く離れることはないとの予想が支配的だ。

チャールストン大学のジョーダン・ラグサ教授(政治学)は「(退任の)一番それらしい理由は、ヘイリ
ー氏が大統領選出馬をにらんでトランプ氏とある程度距離を置きたいということだ」と話した。