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2. 資産は前の世代よりずっと少ない
英国ではBBCが委託した調査で、30〜39歳の世代が最も経済危機の影響を受けたことが明らかになった。実質的
には平均7.2%、2008〜2017年に毎年2057ポンド(約30万円)を失った計算になる。
米国でもほぼ同じようなことが起きていた。

セント・ルイス連邦準備銀行によると、1980年代中ごろに生まれた米国人の資産は、前の世代をもとに試算した
予測値に比べて34%少ない。
理由は? 私たちの資産がそもそも、前の世代より少なかったからだ。

労働統計局によると、2008年に大学を卒業した新社会人の平均年収は4万6000ドル(約520万円)。これは
インフレ率を加味しても、2002年卒の25〜34歳の年収より8%少ない。

3. 私たちは株式市場が大嫌い
ミレニアル世代で株式投資をしているのは、5人に2人だけだという。
連邦準備銀によると、投資している人たちがつぎ込んでいる額もたった7000ドルだ。
これは単に、私たちが金欠だからではない。
カリフォルニア・バークレー大学の研究では、「『投資家』が金融リスクを負ってもいいという意欲は、マクロ経済の
推移を各自がどう経験してきたか左右される」ことが判明した。
言い換えれば、ダウ・ジョーンズ株価指数が1日で500ポイント下がるのを目撃した若者なら、リスクを避けがちになる。
なので、S&P500種指数は今夏、史上最高の上げ相場となり、経済危機時から325%上がったのだが、だからと
いって私たちはこの株価上昇からあまりメリットを得ていない。