アフリカ系女性が州初の連邦下院議員へ 米マサチューセッツ州民主党予備選
2018年09月6日
https://www.bbc.com/japanese/45431127
アヤンナ・プレスリー氏(44)が勝利した。これにより、同州初のアフリカ系女性下院議員が誕生する見通しが高まった。
氏はボストンの市議会議員で、現職のマイケル・カプアーノ下院議員(66)に対し予想外の勝利を挙げた。

11月の中間選挙で共和党は、プレスリー氏の対立候補を擁立しない見通し。
民主党の予備選では進歩派で若いマイノリティの候補が勝利を続けており、プレスリー氏もその流れに加わった。
また今年の民主党予備選では、女性候補も歴史的な数に上っている。

氏は勝利演説で、「変化が訪れている。未来は我々全員のものだ」と述べた。
また同氏はドナルド・トランプ米大統領を「人種差別主義者、女性差別主義者、本当に共感能力のない男」
と批判するとともに、自分の選挙区における富の不平等を激しく非難した。グラスリー氏が出馬した第7下院選
挙区は、マサチューセッツ州で唯一、非白人が多数派を占める。

対立候補だったカプアーノ氏は、同選挙区の下院議員を20年間務めてきた。1998年の初勝利以降、予備選
で対立候補と争ったことがなかった。
同氏は4日、敗北を認め、「明らかにこの選挙区が多くの変化を求めた。しかし、それならそれでいい。人生は
そういうものだ」と述べた。
現職のカプアーノ氏(右)はボストンのマーティー・ウォルシュ市長から支持を得ていた

カプアーノ氏とプレスリー氏は両者とも進歩派とみられているが、プレスリー氏はより「活動家」的な指導力を発揮
すべきだと訴えてきた。
またプレスリー氏は、急進的と呼ばれがちな対策を支持している。その中には、トランプ大統領による違法移民
取り締まりを実行してきた米連邦機関、米移民税関捜査局(ICE)の廃止も含まれる。

ボストン市議になる前、プレスリー氏はジョン・ケリー上院議員やジョセフ・ケネディ2世下院議員の下で働いていた。
ジョセフ・ケネディ2世議員のおじに当たるジョン・F・ケネディ元米大統領も、かつてマサチューセッツ州選出の下院
議員だった。