トランプを支えるアイン・ランド信者の正体
閣僚候補に生粋のリバタリアンがズラリ
脇坂 あゆみ :翻訳家     2016年12月24日
http://toyokeizai.net/articles/-/150766
12月13日、国務長官にはエクソン・モービルCEOのレックス・ティラーソンを指名すると発表した。
元経営者の登用はファストフードチェーンのCKEレストランツCEOであるアンディー・パズダーの労
働長官指名に続くものだが、現地のワシントン・ポストは同日、「Ayn Rand-acolyteDonald
Trump stacks his cabinet with fellow objectivists」と題するコラムにおいてこれらの人事にはある
傾向があると指摘した。ティラーソン、パズダー、そしてCIA長官に起用されるマイク・ポンペオら、トラ
ンプ政権は、アメリカの政治思想家アイン・ランドの信奉者で閣僚人事を固めつつある、というのだ。

あらためて「アイン・ランド」とは何者なのか
http://toyokeizai.net/articles/-/150766?page=2
「分配する政治家」より「創出するビジネスマン」が正しい
だが政治経験のない一経営者の国務長官登用は、国際関係においてさえ、価値を分配する政
治家ではなく創出するビジネスマンが強く正しいというリバタリアン思想の強いステートメントである。

「すべて仕事は創造する行為であり、同じ根源からきています……すなわち、かつて見えておらず、
関連づけられておらず、創られていなかったものを見て、関連づけて、創る能力です。石油を利用し、
鉱山を経営し、電動機を造る方法を発明した男たちを動かした能力を、人は何だと考えているの
でしょう?
......全世界を敵にまわす実業家を動かすものは何だと人は考えているのでしょう?」(『肩をすくめる
アトラス』第三部第二章「強欲のユートピア」より)
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リバタリアン政策の実現に向けて動き出す