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2016年、創立130周年事業の一環として新設された日大の「危機管理学部」。同年4月2日、
渋谷区内のホテルで開かれた開校祝賀会には国松孝次元警察庁長官、元警視総監の野田健氏、
警察官僚出身で前衆議院議員の亀井静香氏らが参加。「週刊文春」取材班は祝賀会で撮影された写真を入手した。

壇上に近いメインテーブルに彼らは顔を揃え、国松氏の隣には日大の理事長である田中英寿理事長(71)の姿もあった。

悪質タックルをめぐっては現在、警視庁が捜査中だが、逆に、大物警察OBが関わる危機管理学部の存在そのものが事件捜査の“重石”
となる危険性を孕んでいる。

亀井氏は、小誌の取材に対し、語気を強めて反論する。

「日大だからといって捜査を手加減しなきゃいけない理由はない。警察は粛々と捜査をやりますよ。傷害罪になるのかどうかは分からないけどさ。
もともと危機管理学部は、俺が田中理事長に『俺がお前の用心棒になってやるから、お前は用心棒を作る学部を作れ。今の時代、危機管理学部
を作らにゃいかん』と言って作らせたんだ。彼は相撲取り上がりのなかなかのナイスガイですよ」