がん細胞は無酸素状態を好むから喫煙でヘモグロビンが酸素より一酸化炭素
の方とくっついてしまうのは矢張りまずい。 糖質の過剰摂取も酸素を使うミ
トコンドリアでのATP回路によるエネ生産よりも解糖系での無酸素呼吸による
エネ生産を促進する。 問題は無酸素だと乳酸が副生産物として過剰に生成され
ることだ。 組織の炎症を進めてがんの発生や増殖の土壌となる。 今村氏個人
の養生法ブログでも以前取り上げられ論議を呼んだ分野だ。 
 
 また酸素が十分でもがん細胞が無酸素呼吸を好むようになるワールブルグ効果
は今や再発掘されてキーワードにもなった。 乳酸菌や微生物のパイエル板刺激
による免疫力強化は確かに医学的にも検証された有力な抗がん作用があるが
がんの糖利用、無酸素呼吸というネネルギー産出メカニズムにも目を配っておき
たい。 糖質制限はドーパミン依存回路を断ち切る依存症対策や循環器、糖尿病
などの予防改善だけでなくがん予防にも役立ちそうだ。