2017.12.4
12日のアラバマ補選がトランプ政権崩壊の序曲になる3つの理由
安井明彦:みずほ総合研究所調査本部 欧米調査部長
http://diamond.jp/articles/-/151592
楽勝なはずだったアラバマ州補欠選挙
「一議席」に追いつめられる共和党
「リベラルな(民主党の)人物は必要ない」
 11月21日、米国のトランプ大統領は、12月12日に投票(日本時間では13日の朝頃の予定)が行わ
れるアラバマ州の上院補欠選挙において、共和党が勝利を収めることの重要性を強調した。
http://diamond.jp/articles/-/151592?page=2
米国政治が抱える3つの論点が
アラバマ州の補欠選挙に凝縮
 1議席の行方に振り回される様子は、過去の米国にも見られた悲喜劇だ。2009年から10年にかけて行
われたオバマケアの議会審議では、その最中に行われたマサチューセッツ州の上院補欠選挙で、民主党が
番狂わせの敗北を喫している。民主党は共和党の議事進行妨害を阻止できる60議席を割り込んでしまい、
法案内容の練り直しを迫られた。2001年には、ブッシュ政権が進めた減税に納得できなかった一人の上院
議員が任期途中で民主党に鞍替えし、選挙を経ずに共和党が多数党を失うという大騒動もあった。