トランプ大統領はなぜいまも、
白人労働者階級に支持されるのか
2017年12月07日
ミシェル・ラモン,ボユン・パク,エレナ・アヤラ・ウルタド
http://www.dhbr.net/articles/-/5125
http://www.dhbr.net/articles/-/5125?page=2
トランプのレトリックが物語る
コミュニケーション・パターン
 トランプ演説の分析を通じ、彼がいまも用いている、弁論術を支える3つの柱を特定できた。
1.支持基盤の非大卒白人労働者に対して「倫理面での許し」を示す
2.わかりやすい「敵」を示す。その定義はすぐに変わる
3.階級で共有されている特定の価値観を強調する
http://www.dhbr.net/articles/-/5125?page=3
トランプへの根強い支持が物語る、
有権者の変遷
 トランプの選挙演説におけるこれら諸グループの位置づけは、過去数十年間に、白人労働者階級がこれら同じグループに
対して抱いてきた認識とは大きく異なるという点で、特に注目に値する。
 ミシェルは著書The Dignity of Working Men(未訳)のなかで、1990年代初頭、ニューヨーク郊外で暮らす労働者階級の米国
人に詳細な聞き取り調査を行い、彼らがさまざまなグループに対して設ける境界線について調べている。そこで頻繁に聞かれたのは、
「アフリカ系米国人と貧困層は、自立心と労働倫理に欠ける」という指摘だ。しかし、移民についての言及はほとんどなかった。