丹沢山塊-関東山地-三国山地-足尾山地-日光山地-奥羽山脈南端部-八溝山地-阿武隈山地
これらに囲まれた関東平野は基礎岩盤が深くにあり、例えると「バケツの中のプリン」と称される地盤特性
(バケツの縁が上記山地)
地震波は深部まで軟弱な堆積層の平野部で振幅を増し、周辺の堅い山地地盤で跳ね返りも加わり複雑に長時間揺れ続ける構造特性

スカイツリーは五重塔からヒントを得た制振構造を用いて建てられましたが、
住居やオフィスビルのように稼働容積率を上げる要求の高い建築物への転用は難しく、
既に実用化されている免震構造も、短周期波には有効である反面、
高層建築物の固有周期やその倍の周期と共鳴減少を起こす長周期波への対応は不足であり、
建物躯体への損害も不確定な上、むしろ建物内部・特に上層階に居る人は大きな振幅の直撃を受ける事になり、
大きく揺らす鍋の中の豆腐状態=固い筐体に対して人間は脆すぎる・・というリスクすら在る

現状存在する超高層ビルの基礎に打たれている支持杭が達しているN値の岩盤ではドバイ超えなど到底無理で、
更に深部の強固な岩盤を調査測定し直し支持杭を打ち込む必要が出てくるものの、
かつて挑戦したことの無い未知の作業・・安全マージンを充分に採れば、これまでの倍程度では済まない
杭自体の規格強度も劇的に上げておく必要がある(単純に堅いだけでなく撓り特性も加味しないと破損し易い)

バケツプリンの地で、安全性の担保も無い中、そこまでコストを掛けてまで超々高層化をする必要があるのだろうか?
熱意や意志・実行力の問題ではなく、物理特性として無理があるのだから・・・