>>314-315
 ドイツでは、ヒトラーの執拗な干渉によって作戦をひっかきまわされる軍部がたまりかね、「ヒトラーはスターリンの
まわし者ではないか」という冗談にも、ときどき真剣さが入りまじるほどだったという。ドイツ陸軍の頭脳とうたわれた
マンシュタイン元帥は戦後、その著書『失われた勝利』のなかで、もしもヒトラーの作戦干渉なしに自分が戦争指導して
いたら、ドイツは100%、ソ連に勝っていた、と断言している。
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よみがえる松岡洋右: 昭和史に葬られた男の真実
著者: 福井雄三
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 これはドイツだけではない。アメリカの予想も似たり寄ったりだった。ノックス海軍長官は「ソ連は二〜四カ月の
間に崩壊する」と確信し、アメリカ陸軍省の見通しも「ソ連が持ちこたえるのは最小限で一カ月、最大に見積もっても
三カ月以内だろう」というものだった。これが当時の世界の軍事筋のほぼ一致した見解だったのである。