『週刊SPA!』2016年 10/25 号
「徹底ルポ[ニッポンの難民]を考える」
「日本のために働く人間に子供たちを育てる」ミャンマーには帰れないロヒンギャの難民たちのリアル
http://nikkan-s pa.jp/1219442
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「難民に対して門戸が狭い」 非難を浴びる日本の実情

「最近は、ミャンマーやネパールから技能実習生として来日して企業に派遣されても、入社初日から会社に来ないで難民申請する
ケースが増えているようです」
 そう語るのは、ベトナム人の技能実習生と日本の企業を仲介している協同組合グラン副理事長・五百部敏行。
           (中略)
 そんなハードな現場で神経をすり減らす五百部氏が、半ば呆れ気味に眺めているのが留学生問題だ。
「日本語学校に通う生徒の約8割が、留学を名目とした出稼ぎ労働者です。技能実習生はあらかじめ決められた職種にしか就けま
せんが、留学生は週28時間以内で、風営法対象外の職種ならなんでも就労できます」
 日本語教育の質向上を目的とする一般財団法人日本語教育振興協会(日振協)によれば、'15年末時点で日振協認定の日本語
教育機関に籍を置く留学生は、約5万人、中国が過去10年にわたって不動の1位だったが、'13年からベトナムとネパールが異常な
ペースで増殖しており、両国の出身者を合わせれば中国を抜いている。両国で日本語学習熱がかくも急に高まるとは、にわかには
信じがたい。
           (中略)
「最近、当協会に属さない日本語学校は年に40〜50校ペースで増えていますが、定期チェックがされていません。我々がタッチで
きない以上、入国管理局が指導するしかないが、一校一校を管理するのは現実的に難しい問題です」
           (中略)
 一方で、技能実習生・留学生を手駒としてリクルートしている犯罪組織も存在する。日本の今の状況をどう捉えているのだろうか。
 小誌は日本で暮らして20年超になる自称カンボジア国籍の仲介業者Y氏と、来日して3年のベトナム人G氏との接触に成功した。
           (中略)
《続く》