生きているとは言いがたい生き方をしている者が3人いる。
仲間の食卓をあてにしている者、屋根裏部屋に住む者、
そして誰であれ妻の尻に敷かれている者である。

バビロニアタルムード外典 アヴォート・デ・ラビ・ナタン 25-5


死んでいるように生きている人

 自分がやらなくても、そのうち誰かがやってくれるだろう……と、なんでも他人ま
かせにしてしまう人が、ここのところ増えたように思います。主体性を持って動かな
くても、周囲があれやこれやと世話を焼いてくれるせいで、甘えるがままになってい
るのです。
 一見、欲のない生き方のように見えますが、彼らには欲ではなく、自分がないと言
えるのかもしれません。奥さんの尻に敷かれるのは、それが楽だからです。しかし、
本当にそれで「生きている」と言えるのでしょうか。
 自分の器量で、やりたいことをやってこその人生。ときには欲を出して、わがまま
になってもいいはずです。人生を諦めてしまう前に、もう一度自分の力を試してみましょう。