■■【ニッポンの新常識】韓国人に謝罪すれば、罪を認めた「罪人」に K・ギルバート氏 (夕刊フジサイト)

8月16日、「どうなる? 戦後70年目の日韓関係」というトークライブに出演した。拓殖大学国際学部の呉善花(オ・ソンファ)教授と私が、それぞれ見解を述べるスタイルだった。

呉さんは韓国・済州島出身で、1983年に留学生として来日した。当初は反日的な気持ちが
強かったが、さまざまな真実を知り、日本への共感の方が強くなる。韓国で受けた反日教育が
嘘ばかりだと知ったときはショックだったそうだ。葛藤を乗り越えて、88年に日本へ帰化した。

トークライブの詳細は「Voice10月号」(9月10日発売)に譲るが、1つ書くと、日韓では 「謝罪」の意味や機能がまったく違う。

日本は韓国に60回近く謝罪しているが、先日、元慰安婦は「一度も謝罪していない」と発言した。日本人にとっての「謝罪」とは、相手の怒りを鎮めて、こじれた感情をリセットする
行為である。嫌な過去はお互いに忘れて、水に流すことで一件落着となる。

一方、韓国人の謝罪は感情の問題ではない。謝罪をすれば罪を認めた「罪人」になり、
謝罪を受けた側は、罪人をいたぶる特権を得る。謝罪は理不尽な関係のスタートなのだ。

しかも韓国人は、過去を水に流さない。パククネ大統領は「加害者と被害者の立場は1000年経っても変わらない」とスピーチしたが、あれこそ典型的な韓国人の思考という。

韓国に何度謝罪しても、日本側が期待する「こじれた国民感情のリセット」はあり得ない。
それどころか、彼らは謝罪を受けるたびに「これで日本を隷属状態にできた」と考えてきたのだ。国家間で、そんな謝罪ができるはずがないが、韓国は指導者までも韓国的な謝罪を求めている。

ちなみに欧米人も「謝罪と賠償はセット」と考えるが、1つのトラブルに対して、一度の謝罪と賠償で終わりである。

国際法上、65年の日韓基本条約で併合時代の問題はすべて解決済みだが、韓国は
同じ話を何度でも蒸し返す。韓国に絡まれ続ける日本は本当に気の毒だ。日本人の 性善説的な常識を外交に持ち込んだ、政治家と外交官の責任は重い。
韓国外交に関わる公務員は全員、呉さんの著作を熟読した方がいい。