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「パクス・シニカ」の誘い
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59503090T20C20A5EA3000/
カーネギー財団モスクワセンターのガブエフ上席研究員は「不安を抱える指導者の間で中国の社会統制や監視モデルへの需要が
膨らんでいる」と指摘する。コロナ対策の名目でロシアもイランも中国技術の監視システムの導入を進める。
コロナ禍を機に強権体制を中国のデジタルインフラが支える流れが加速した。
ロシアでは、中国の勢力圏の中での平和を意味する「パクス・シニカ」を巡る議論が活発になった。
コロナ禍の結果、米中覇権争いが鮮明になり、世界は二極化が進むとの認識がある。
ロシア政府筋は中国従属のリスクのある対中接近への慎重論を指摘しながら「将来、内政で深刻な試練に直面した場合、
政権の生き残り策は中国に保護を求めること」と言い切る。