>>159 >>202 >>273 >>277-278
2017/8/18付
(NARから)疲れ切ったシンガポール 成長モデル限界 改革急務 ウィリアム・ペセック氏寄稿
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO2010361017082017FFE000/
 ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマン氏はシンガポールをスターリンのソ連に例えたことがある。
その秘密主義の組織を観察し、推理し、細心の注意を払わなければならないために、人口550万人の国は再び疲れ切っている。
 リー・シェンロン首相が今や「国の清廉潔白なイメージを損ないかねない」と嘆くほど悪化したリー一族の内紛。
原因は2015年に死去したリー・クアンユー初代首相の邸宅だ。クアンユー氏の3人の子のうち2人が、父の遺志に逆らって
現首相の兄が保存しようとしていると非難した。
 クルーグマン氏が1994年に書いた評論は無視できない。国民に貯蓄を強制し、政府系企業を優遇し、労働者をほどほどの賃金
の仕事に動員した経済モデルは、やがて行き詰まると断じた。
 シンガポールは優秀な人材を動員し、移民として海外からも受け入れることが生活向上の秘密だと早くに気付いた。
クアンユー氏が10年に「この5年間は労働者の流入だけで成長してきた」と認めたのはシンガポール・モデルの限界を物語る。
 国民は八方塞がりだ。富裕層が不動産価格を途方もない水準に押し上げ、近隣国から未熟練労働者が流入して中間層の
所得は抑えられている。…