>>772
月刊日本2016年2月号
春名幹男  中東情勢に日本の出る幕なし
ttp://gekkan-nippon.com/?p=8400
【春名】 ビルズベリーは日経のインタビューで、日本には大変申し訳ないと思っている、といったことを述べて
います。彼はアメリカが日本を犠牲にしてきたことを認めているわけです。
 しかし、アメリカでは彼のような意見は少数派です。私の友人である共和党のタカ派の元ホワイトハウス高官も、
「アメリカで中国に厳しいのは、共和党のタカ派と民主党のリベラル派だけだ」と言っていました。アメリカには
中国人や中国資本がかなり入り込んでおり、大きな影響力を行使しているからです。
 例えば、2014年の中間選挙で共和党が勝利した結果、共和党の上院院内総務にはベテラン政治家であるミッチ・
マコネルが就任することになりました。彼の奥さんは、ブッシュ(父)政権で運輸長官、ブッシュ(子)政権で
労働長官を歴任したエレーン・チャオです。
     (中略) 
 このように、アメリカに対する中国の影響力が増し、さらに米中経済の相互依存が高まっている状況を踏まえれば、
アメリカがかつてソ連に対して行ったようなことを中国に行うとは考えられません。我々日本国民はこのことを
しっかり認識しておかなければ、いずれ足元をすくわれることになるでしょう。