【仙谷氏、保安官のコメントを厳しく批判 尖閣映像流出】

 仙谷由人官房長官は16日午前の記者会見で、映像流出事件で逮捕が見送られた
男性海上保安官が公表したコメントについて「捜査の期間中にそこに身を置く司法警察員の
身分を持つ人が、訴訟に関する書類を流出させて『国民に見てもらいたい』などと言うことは
想像ができない」と語り、厳しく批判した。

 男性保安官は16日未明、弁護士を通じて「遠く離れた日本の海で起こっている出来事を
見てもらいたかった」とするコメントを発表した。仙谷氏は「被害者になろうが加害者に
なろうが、捜査期間中に捜査書類が流出する捜査機関を信用できるか」とも語り、組織としての
海上保安庁の信用問題にもかかわるとの認識を示した。

(asahi.com 2010年11月16日11時44分 朝日新聞 2010年11月16日夕刊)
http://www.asahi.com/special/senkaku/TKY201011160183.html