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ユーロの将来厳しい、スペインは投機筋の攻撃受ける恐れ=スティグリッツ氏 (ロイター) [2010年10月5日4時48分]

[ロンドン 3日 ロイター]

ノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏は、大きな経済ショックに直面する
ユーロ圏加盟国への支援が行われないかぎり、通貨ユーロの将来は厳しい、との見方を示した。
また、スペインに対する投機筋の攻撃は時間の問題かもしれないと警告した。
(中略)
「欧州連合(EU)に新たに加盟する国々に対する共同支援基金はあるが、問題を抱える
加盟国への基金は設立されていない。そうした基金がないと、ユーロの見通しは厳しい」とした。

スペインについて、歳出削減により労働市場が一段と悪化し、成長が鈍化する公算が大きいとして、
財政状況がほとんど改善しない可能性があると分析。

「スペインは10年前にアルゼンチンが陥った負のスパイラルに入りつつあるかもしれない」と述べた。
その上で「アルゼンチンはドル・ペッグ制度を放棄したことで成長を開始し、赤字が縮小した。
スペインは現在、投機筋から攻撃を受けていないが、時間の問題にすぎないかもしれない」とした。