実際にあった事件をもとにしたスパイク・リー監督の作品だが、事件の概要よりも
主人公を演じるジョン・レグイザモの性格描写が気になる一本。

彼はコロンビア系の俳優で、映画の中で白人の妻ミラ・ソルヴィノを心から愛している。
一方で、彼は毎晩のように浮気したり、商売女と寝たりするのだが、その理由が、
フェラチオやアナルセックスなど、自分の性欲を満たす為であること。
心から愛しており、人としても尊敬している妻を相手に、そうした下品な行為を求める
ことは出来ないという愛情によるものなのである。
当然妻は浮気に気付いており、何が不満なの?どうしてほしいの?と夫に問いかけるが、
夫はとてもそんなことを愛する妻には求められないと、口を閉ざしてしまう。
愛する夫が喜んでくれるなら何でもしてあげたいと考えている妻と、妻を女性として
あまりにも理想化してしまい、ジェントルマンとしてキス、ペッティング、そして正常位しか
求めない夫。

妻に軽蔑されたくなくて、同じような行動を取っている自分には身につまされる作品で
あった。
かといって、結婚7年目にして今更AVのようなプレイを妻に求められようか・・・orz