サスペリア、ダリオはディズニーアニメのようなカラフルな映像を実写で撮ろうと撮影監督とプランを勃てた。
1950年代のテクニカラーで赤・緑・青の原色を使いたかったけど、
サスペリアの撮影当時にはコダックには同じ種類のフィルムの在庫がほとんどなかた。
50年代にはよく使用されていたが70年代には撮影現場から消えていたため、中国に現存していた在庫を取り寄せて使用した。

フィルムは三色に分かれていて別々に撮影されたものを現像段階で合成したり色を抜いたり強調したりした。
フィルムの感度は現在とは比較にならないほど低感度のASA18ー20だったため、
現場は照明だらけの状態でまさに「光の闇」だったそうな。

ダリオはデパルマ監督のファントム・オブ・パラダイスのJハーパーを見て、
大きな目と純真なイメージがまさにサスペリアの「白雪姫」だと思って主役にオファーした。

劇中でも、少女っぽさを表現するために秘密の部屋のドアノブを高い所に作って
子供が手を伸ばして開けるような姿を演出した。
ダリオはスージーを8歳くらいの少女に想定していた。
当初のアイデアでは10ー12歳の生徒のいる女学校を舞台にしようと考えていたが、スポンサーから子供の映画はダメだとNGを食らった。

このアイデアは後に当時13歳のジェニファー・コネリーを起用したフェノミナで再現することになる。


DVDーBOXの解説ブックレットより抜粋