>>522
当時は、ヒッピー文化を背景にしたニューシネマのブームと、その反動で起こったパニック映画ブーム(大作路線)が一段落して、
ハリウッドがグチャグチャ状態になって方向性を見失っていたという時代背景があった。
そこに、古臭い騎士道物語をSF仕立てにするというアイデアの斬新さを引っ提げて『スターウォーズ』が登場したんだから、
その衝撃は大きかった。
「古臭い騎士道物語をSF仕立てにする」というアイデアが、いまではもう古臭くなってしまったんで、
いまの目からすると色褪せて見えるのは仕方がない。
当時は、ダースベイダーが登場しただけで、「悪役が黒いマントを羽織って大股で闊歩している」という姿だけで興奮させられた。
それまでのハリウッド映画では、悪役というと、髭モジャのむさくるしいオッサンというのが定番だった。