【訃報】「地獄の黙示録」の脚本家が死去
映画「地獄の黙示録」(フランシス・F・コッポラ監督、79年公開)の脚本制作に携わった、米作家で脚本家のマイケル・ハー氏が23日、ニューヨーク州の病院で亡くなった。76歳だった。AP通信によると、長年闘病生活を送っていたという。
ニューヨーク州シラキュース出身。1967年、米エスクァイア誌と契約し、ベトナムに渡り、68年にかけてコラム記事を寄稿した。77年、ベトナム戦争をテーマにした「ディスパッチズ―ヴェトナム特電」を発表。
伝統的な記事に小説のような雰囲気と臨場感を取り入れた特異な作品で、「ニュージャーナリズム」として高い評価を得た。
また、映画監督の故スタンリー・キューブリック氏と親交が深く、映画界にも進出。「地獄の黙示録」ほか、キューブリック監督の「フルメタル・ジャケット」(87年)の脚本を担当した。