親父が少年だった頃、毎週テレビで西部劇やアクション映画を「まぁ、すごいですねぇ」と紹介してくれてた淀川の爺さんが
「10年に一本だけしか映画を見ない人でもこれだけは見なさい」と特別に熱く褒めていたので1人で映画館へ「アマルコルド」を見に行ったそうだ。館内に子供は自分だけで、話もよく掴めず「騙された」と思いつつ退屈して帰ってきたらしい。
しかしビニールの海とか雪の上の孔雀とか、何十年もイメージが頭から離れなかったので大人になって再び見返して感動したと言ってた。
そして俺はアマルコルドを見るたびにそんな親父を思い出す