爆撃機を戦闘機が真正面から攻撃するのは一般的な戦法じゃない。
敵機の投影面積が最小だから銃弾の命中率は低いし、相対速度が速すぎる。衝突のリスクもある。

「頭上の敵機」という邦題は原題を誤訳したものではなく、「爆撃される側の頭上にいる敵機」と
いう含意があると思う。公開当時、米軍の空襲を経験した観客がまだ多かった。爆弾を自分たちの
頭の上に落とした側の実態を描いた作品だから、うまい題名だった。