ミシシッピーバーニング
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いきなり最初のシーンから衝撃的だったけど ジーン・ハックマンが本気になったのは、結局黒人差別への憤りからではなく、犯人のひとりの奥さん(白人)がDVにあった事がきっかけなんだよね。 ラストのゴスペル(ウォーク・オン・バイ・フェイス)は良かった。
>>1 乙 SAWのジグソウ爺さんもFBI捜査官役で出てんだよね 書き込みありがとうございます! さっそく>>3 のサイト読んでみました。大変勉強になりました。確かに映画ではFBIが美化されてますね。 確か監督は「こういう話でも、というかこういう話だからこそ、ヒーローは白人じゃないと映画として成り立たないのがアメリカの現実なんだ」と言ってました。 >>4 アラン・パーカーのありがたいお言葉が…。 自分は完全に後追いだからライフ・オブ・デビッド・ゲイルの特典でしか聞いたことがない。 事実では犯人はFBIの出した懸賞金に釣られて密告者が出て事件解決となった。 ハックマンの「黒人を憎んだ本当の敵は貧乏だった」という台詞はここからきてるんだろうね。 コーエン兄弟の片方の嫁さんとか、カッコーの童貞ニーチャン、スティーブン・トボロウスキー この作品で注目を浴びながら結局役に恵まれなかったマイケル・ルーカー、脇役が充実しているのが たまらない映画。 >>7 ハックマンの部下か。 ネットが普及する前(?)は「ブラッド・ダリフ」とか「マイケル・ルカ」と表記されていたよな。 ひどい例になると作品毎に表記が違ったり。 >>8 Edgar Ray Killenは三回の判決を受け、合計20年の刑を受けた。上告は2007年、ミシシッピ最高裁で棄却された。 Wikipediaを見るとこう書いてある…? 第一級殺人(故殺)だから時効がなかったのかな。 パリは燃えているか? Tokyo is Burning >>11 黒幕じゃないよ。 ただの訳知りだよ。ついでに市長。 >>13 フォローありがとうございます。 小屋に監禁されて椅子に結びつけられた状態で、カミソリを取り出して○玉をカミソリで切られた男の話をされたらマジ怖いだろうな。 あの脅してた人、いい声してたな。他に出てる映画あるかな。 話の中の青年が歩けなくなったのは出血のせいだね。 中国の宦官の手術ではきちんと止血をするなら死ぬ者もほとんどいなかったとか。 ただ内股で歩くようになるらしい。 「さらばわが愛」で師匠公認でレスリー・チャンが元宦官にレイプされるが、性欲がある者もいたらしい。 宦官て玉袋じゃなくて竿を落とすんじゃなかったっけ? >>16 @竿 A玉 B竿と玉 の三つがある。 カストラートは玉のみ。 マイケル・ルーカーがハックマンに「あんたはもう南部の男じゃない」というが、かつては北部白人による南部白人への蔑視もあったのだとか。 「グローリー」に描かれているね。 南部は教育も行き届いておらず、粗野で下品な姿に南北戦争で壊滅的な被害を受けた南部に救済の手を差し伸べようとした北部白人は拒否反応を示す。 リンカーンの暗殺で南部の再建の遅れは確実となる。 今は知らないけど、この頃までのアメちゃんは階級意識が旺盛で、FBIは上の下(なんだかリーグ?)ぐらいの大学を出ていて体育会系を自認する 連中が大半だったとか。 そういうのもハックマンとデフォーの関係に現れていると思う。 >>18 グローリー見ました! 最後の夜、まわりの歌に合わせて演説するシーンが良かった。 犠牲者の葬儀での牧師のスピーチ (YouTube) http://www.youtube.com/watch?v=CSCaDVR5nJU&sns=em 「今日、私の中には怒りしかない!白人に殺された黒人の葬儀に行くのはもううんざりだ!」 実際の事件に対する映画製作者の解釈として理解すると、これは 司法的手続きも踏まえず、単に南部の人種差別的雰囲気から 適当な人物を犯罪者に仕立てている。これにはかなり疑問がある。 しかし、映像としてはとてもよくできていて、いろいろな映像的快感が 散りばめられている。俺が好きなのは、ぺル保安官補がテレビで野球 を見ながら、テーブルに脚を乗っけてその上に夕食のプレートを置いて 肉やらポテトやらを食べているシーン。美味そうだなあ、と思うw >>22 典型的なアメリカの中の下の階級のTVディナーですよね。 僕が印象に残ってるのは床屋のシーンと、容疑者(?)のひとりが車で黒人居住地区に置き去りにされる場面。 ロング・ライダーズでジェシー・ジェームズ一味が壊滅し、半分以上が捕われとなる。 そこで怪我してベッドの上のジェームズ・ギャングの連中に記者がインタビューするのだが、ジェームズ ギャングの中でも10代のガキが「南部のために戦ったんだ」というと記者は「南北戦争のとき君はまだ 生まれていないじゃないか」と言い返す。 これは笑い話なのだが、南部人にはこういう部分があったのだろう。 かつては家を焼かれ、家族や友人が殺された。今では富や人脈を独占する金持ちで教養のある北部人に 黒人のように差別されていると。 そしてこの映画でも田舎の南部人は連邦中枢の北部人に噛みつき、メチャクチャに叩き潰されてしまう。 現実では北部の出した懸賞金に内応者が出たわけで、「南部の尊厳」は言い訳のしようがないほどに 内側からズタズタにされた。 悪人として描かれてはいるが、映画が作られた時代から見て滅びゆく古き南部への挽歌でもあったとも思う。 なるほど。 ディープ・サウスというとアラバマ・ジョージア・ミシシッピだけど、ルイジアナ出身の友達が言うには、ルイジアナはまたちょっと違うらしいです。 ジャズが生まれた街ニューオーリンズがあるもんね。 南北戦争の際には南部最大の都市。 他の芋っぽい南部諸州と一緒にしないでくれってことかな。 相手に「ミスター」を付けながら怒鳴り合うシーンがある映画って中々ないんじゃないかな? デフォーは行儀がいいから、ハックマンは上司だから。 ミスター・バードはハックマンとはまた違うデフォーの部下だが、階級はどうなってるんだろう? >>27 気付かなかった(笑) 日本の公務員でいうとデフォーがキャリア組でハックマンがノンキャリみたいな認識でいいのかな? ミシシッピー・バーニングというタイトルは南部の田舎町に北部の都会人がやってきたことで起こる騒動を意味してるんだよね。 殺された三人を送り出した団体は中世ヨーロッパの敬虔な親連中が十字軍に子供たちを送り出したように主張のために鉄砲玉 (行って帰らない人間)を送り出したんだよな。 そして三人の命を養分に団体は発言力を得た。 そしてまた彼らを列聖してこの映画をディスっている黒人団体がある。 こういう古代キリスト教的な「聖人としての生け贄」は死刑反対のアラン・パーカーやリベラルっぽい脚本のクリス・ジェラルモ としては残酷で異常に映るのだろう。 だから映画には三人を「世間知らずのカレッジボーイ」と評する言葉しかないのだと思う。 冒頭の車の中でハックマンがデフォーのやりとり。 「FBIには何年?」「3年」「新卒でFBIに入ったのか?」「司法省からだ」 新卒でも独自の部下のいるベテラン捜査員のボスになれるというのは大学の格かな? ハックマンは夜学、デフォーは一流どころってとこかな。 FBIに入ったときの試験、更に昇進試験の結果かもね。 泥沼に入るのにもジャケットを脱いだだけでスーツにタイってのはWASPの流儀なんだろうか。 ネクタイピンまでしてる。 上流WASP家庭で厳しく教え込まれるいちばんの美徳は「沈着さ」。 つまり「平静をたもつ」事らしいです。 スタインベックがちょうどあの時代にアメリカ全土をキャンピングカー(みたいなもの)で旅してるんだけど、そしてその時の事を本に書いてるんだけど、明らかにディープサウスは別世界。 価値観を共有しないよそ者は全て「ニガー・ラヴァー」と呼ばれていた(彼も含めて)。 アンダーソンは南部のメンタルが19世紀のままだと知っていた。 KKKは「ガラガラ蛇」で「ドブネズミ」だが、一生そこで暮らし、巣から出てこないことも知っていた。 連邦から見放されたド田舎の僻地とそこの住人を蔑みながらも哀れんでいたんだな。 だから初めは事件をうやむやにして南北の戦争を避けようとさせたんだろう。 黒人の勇敢な少年の一家が家を焼かれて南部を出ていくことになったときに残念そうな顔をしていた顔をしていたのは 南部への愛着がそうさせたのではないか。 あのシーンではウォードの方が現実的な対応をしている。 でも、ある時期、南部の黒人が大量に北部に移住するんだけど、 その結果、北部のシカゴはアメリカで最も白人と黒人の格差が大きい都市となり、今でもそう。 (副産物としてシカゴ・ブルースが生まれた) >>38 南部の黒人の(特にシカゴへの)北上についての解説 (携帯用サイトなので読みにくいかも) http://www3.ocn.ne.jp/ ~zip2000/a-a-to-n.htm ちなみにこの記事には北部の都市での格差については書いてません。 シカゴが白人と黒人の経済格差が大きい都市である事はテレビのドキュメンタリーで見ました。(理由はよく覚えてない) おお、懐かしいタイトルですね。 大好きなのでちょうど最近鑑賞し直したとこでした。 ウィレム・デフォー、ジーン・ハックマンの競演ってたまらないです。 >>40 デフォーは最初の保安官事務所で 典型的な「学歴はあるが世の中を知らない坊や」として登場しながら、 後半でハックマンをたじろがせるほどの気骨を見せる。 あの辺りの演技力がデフォーらしいですね。 >>39 ありがとう、なるほど。 綿花や経済格差は南北戦争の原因でもあったんだよね。 JOJOの奇妙な冒険でポルナレフが床屋に入ったら床屋の主人が敵に乗り移られていてひげ剃り時に 「トレビア〜ンだよ。アゴの下もやってくれよ」 「アゴの下だな。ポルナレフ!」 と刀で首を切ろうとするんだが、あれはこの映画から着想を得たと見た。 床屋でリンチされるのはブラッド・ドゥーリフだからカッコーのラストも思い出してしまう。 玉をつかまれて痛がるルーカーの演技は迫真だ。 目を赤くして涙まで見せている。 彼に比べるとドゥーリフが見劣りするんだよなぁ。 ドゥーリフはロード・オブ・ザ・リングで出演シーンを丸々カットされたりで二人とも役に恵まれなかったが 実力に差はあったと思う。 ルーカーは悪いことしていないのに貧乏クジ引かされるような役が多いんだよな。 シケたサラリーマン。 マクドーマンドの店の客の爆発ヘアーの独身の女もいい味出してる。 マクドーマンドは別れの際にハックマンとの馴れ合いは避けて南部人としての気概を見せた。 結局この映画では北部人は南部の白人とも黒人とも相容れないまま終わる。 「ゴースト・オブ・ミシシッピー」って映画でウーピー・ゴールドバーグの旦那が保安官のジェームズ・ウッズに殺されて 事件から30年後にアレック・ボールドウィン検事が起訴するんだけど、この映画は“社会的配慮”が行き過ぎていて ウーピーはまったく生きている人間とは思えなかった。 キャストも豪華だし、バランスのとれた秀作ではあるんだけど。 「ミシシッピー・バーニング」と同時代を描いた「ボーイズ・ライフ」って映画は田舎の閉鎖っぷりがよく出ていたな。 エコーベリーというイギリスのバンドがアメリカにツアーに行って、クルーがウェイトレスに道を聞いたのをウェイトレス の兄が妹がナンパされたと思って殴りかかったなんて話はインタビューで見たな。 いまは情報が行き渡りすぎて皆が皆世界人になってしまって“フライドチキンは手づかみで食べる”なんてこだわりは 捨て去られてしまうんじゃないだろうか。 アメリカンヒストリーXは現代の都市における人種差別を描いている。 アメリカン〜ではタウンリーポジションのステイシー・キーチがうまく音頭を取ることで、他の連中は踊らされて人種差別 団体を運営しているんだけど、この映画ではKKKの皆が積極的な共犯者なのが違い。 レスターのような気弱な者でも一切同情されない。 「クソもらしてるぜ」と気弱なところを強調して笑われすらする。 アメリカン〜では団体のカリスマ格ながらやはりキーチの操り人形だったエドワード・ノートンが人種差別に向かった動機を 「怒り」だと述べている。 それは父親を黒人に殺されたことなのか、若さゆえの憤りなのか、ハードパンクスタイルのチンピラ人生付き物の貧しさ からくるものなのかはっきりは言及されない。 都会の孤独というかそういった土壌を鑑みて運営されるコミニュティについての映画だから、ミシシッピー・バーニングと 通じるところは少ないかな。 でもコミニュティの参加者が下層(タウンリー以外)なのは共通している。 酒場の騒動後、ウォードがアンダーソンに「君のせいでやつらのラジオは一日中我々を非難してる」というけど “やつら”とはKKKのことだろうか?地元のラジオ局のことなのだろうか? どんな内容のラジオなのか聞いてみたかった。 一応撮影のために収録はされたんだろうか? カットされたなら是非見てみたい。 パーカーが生きているうちにコメンタリーを収録して、英語字幕入りのスペシャルエディションを出してほしい。 それと「愛と哀しみの旅路」もいい加減に国内盤出してくれないかな。 「我々が南部の人間と理解し合うことは不可能かもしれない。しかし戦闘をこの上なく激しくすることによって 南部の若い世代が二度と武器を手に取らないよう仕向けることはできる」 ウィリアム・シャーマン将軍 ウォードは正義と信念に基づいて行動していて、その正義と信念は現代の我々から見てもいささかの疑問の 余地もないものだが、やっていることは南部の町を焼き払ったシャーマン将軍とあまり変わらない。 アンダーソンになると精神性に確固たるものやおしつけがましいものは全くないが、やったことはウォード の数倍ひどい。 ウォードは手を下さなかったものの、アンダーソンに「旦那の不利を女房を締め上げて吐かすのか」と 他人の家庭を破壊する悪意を非難されると「このウジ虫の缶は内側からしか開かない」と人権には抵触 しないかもしれないが、非人道的な手段に関してはやる気マンマンなところを見せている。 しかしアンダーソンの人権侵害捜査には毎回ケチをつけ、決して妥協しきってしまうことはない。 正義と合法がどういうものかうまく表現しているキャラクターだ。 彼は人間というより社会理性とでもいうべき“概念”だ。 >>52 いきなり痛がるんではなくて、痛さを表す「オゥ…!」の前に最初に「オ!」と驚きの声を最初にあげているのが効果的だ。 つかまれている間も目をつむっているだけではなく、真っ赤な涙目でハックマンを睨んだりしていてよい。 役さえもらえれば名優と呼ばれていただろうに…。 ジグソーたちがKKKを装ってレスターを襲うシーンで白い息を吐いているけど、あれは気温が低いからだろうか? レスターは薄着だったし、あんなボロ屋で寒さを防げそうにはないが。 2つのシーンを並べた比較的長い動画(YouTube) http://www.youtube.com/watch?v=0gVlmenGrLc& ;feature=em-share_video_user 0:00〜(黒人牧師)「私にはもう怒りしかない!」 2:30〜 「ある実話を聞かせよう…1人の黒人の少年が二人の白人に拉致された…その少年は何も悪い事はしていなかったのだが…『黒人である』という事以外…。 そして彼らは少年を小屋に連れ込んだ…ちょうどこんな感じの小屋。 で、彼らはカミソリを取り出した…ちょうどこんな感じの。 そして少年の玉を切り落とし、紙コップに入れた(ちょうどこんな)。」 6:00位〜 相手の名前にちゃんと「ミスター」をつけて激しく口論するウォードとアンダーソン 追記 ウォードとアンダーソンの会話の内容は僕の英語聞き取り能力では解りません。あしからず。 >>63 情報ありがとうございます。時間が合えば観てみます。 (観るの10年ぶり)。 おもしろいサイトを見つけた。 ttp://www.way2real.com/us/trial/mississippiburning.html 60年代インテリ風メガネのベストドレッサーを決めるべきだな S マッドデイモン A 13デイズのRケネディ B デフォー 誰か他も入れてって ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる