少女狙撃兵の生首でフットボール、という場面は、
スタッフでさえ試写室から出て行ってしまうほどの
映画史上、稀にみる不愉快なシーンとなっていた
キューブリックも、この人間性の崩壊を描いた
恐ろしくも素晴らしい場面を残すかどうかで悩んだ
が、夫人の「時計じかけのオレンジのときのように
おかしな連中に家の周りをうろつかれるのはもうごめんよ」
という鶴の一声でカットを決断した