>>224

> この2つのシーケンスだけで監督は見事に描ききってるよ

だったら尚のこと後半を描く意義がないわな
敢えて戦闘を描くのなら原作にある生首フットボールまで描ききらないとバランス的に前半部のインパクトに映画が持ってかれるのは目に見えているし
(実際にも観賞した人の多くはそういう印象だった)
キューブリックならそれができた(単なる不愉快で刺激的な浮いたグロシーンに終わらせなかった)と思うんだが

その上での「もう恐れるものはない」という独白に繋がった方が「戦争の与える人間性の破壊いかばかりか」という作品の核心的テーマに決定的な説得力を持たせることが出来たと思う

確かに、実際に作品でそれが描かれていたら見ていて気分悪くなっただろうし、相当に物議をかもしたとは思うがね
それでもキューブリックが「戦争を描きたい」ということならやはりそこを描くべきだったとは思うよ
戦争における狂気の核心部分とは正にそこなんだから